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2016年の映画など
Posted by: 鈴木並木 SUZUKI Namiki (→Profile)

2016年にスクリーンで見た映画の中から、よかったものを。並びは見た順。

ライアン・クーグラー「クリード チャンプを継ぐ男」
リドリー・スコット「オデッセイ」
小森はるか「息の跡」
三宅唱「無言日記2014」「無言日記2015」
リッチ・ムーア&バイロン・ハワード「ズートピア」
パトリシオ・グスマン「チリの闘い」
瀬尾光世「桃太郎 海の神兵」
岡本まな「ディスタンス」
黒川幸則「ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ」
チャン・ダーレイ「八月」

こういうベスト10ものは、自分の映画的信念に忠実に、ってこととかよりも、ほかのひとと似たようなセレクションにならないように、のほうを重視して選びますので、どうしても作為的な感じにはなりますが、かといって「シン・ゴジラ」や「この世界の片隅に」や……(中略)……はどんなふうに選んでもそもそも入りませんので、そういう意味では、素直に選んでいます。

この10本全部に共通する特徴はとくにありませんが(そんなものあるわけない)、ここ数年、いわゆる「お話」には飽きている、というか、そういうのはある特殊なアメリカ映画がやればいいんじゃないかとなんとなく思っているってのはあります。しかし、そのことと、今回挙げた日本映画の多くがいわゆるドキュメンタリーに分類されることとは、おそらくそれほど直接的には結びついていません。

つまり、お話に飽きたからドキュメンタリーに興味が移りつつあるとか、そういう単純なアレではない。「チリの闘い」はもちろんのこと、「息の跡」も「ディスタンス」も、それぞれ「お話」の映画だと思っていて、語られ方におおいに魅力を感じている、ということなのですが……とはいえ、それに関する自分の気持ちをうまく説明する言葉はまだ見つかっていません。

一応、上記のものとあんまり差はないけど同じくらいよかったので、以下あたりもメンションしときたい。順不同。

「ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影」
「死霊館 エンフィールド事件」
「ブリッジ・オブ・スパイ」
「風の波紋」
「Don't Think I've Forgotten: Cambodia's Lost Rock & Roll」
「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」
「幽霊」(大西健児)
「沒有電影的電影節」

短篇は、アッバス・キアロスタミ「24 Frames」。

あと、2015年のベストのときに触れておくべきだったけどなぜか度忘れしていた「Re: play 1972/2015―「映像表現 '72」展、再演」(東京国立近代美術館)に、いまさらではありますが2015年の特別賞を。

話のついでに。あいかわらずほとんど美術展には行ってませんが、そのなかでも「生誕300年若冲の京都 KYOTOの若冲」(京都市美術館)と、「THE PLAY since 1967 まだ見ぬ流れの彼方へ」(国立国際美術館)は、見といてほんとよかったな。

最後になりますが、夏に雑誌「トラベシア」を出したのはすごく勉強になりましたし、いろいろおもしろかったです。お買い上げくださったみなさま、関わってくださったみなさま、どうもありがとうございました。2017年の夏までには第2号を出したいと思います。またそのうちお知らせしますので、どうぞよろしくお願いします。

2017年がわたしとみなさまにとってより良い年になることを祈りつつ。
 

映画
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