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休みの日は何をしてすごしていますか?
Posted by: 鈴木並木 SUZUKI Namiki (→Profile)
休みの日に誰が何をしていようが一向にかまわなそうなものだけど、「おもに昭和30〜40年代の日本映画を見ています」と答えるのは恥ずかしい。いや、正確には、そう答えることが、ではなくて、「石原裕次郎とかですか?」などと訊き返されて、「いやぁ、そういうのもそうなんですけど……」と口ごもってしまう自分が気恥ずかしいのだ。

そういったやりとりにまつわる気恥ずかしさを避けるため、あるひとは相手の顔を見ず、話も聞かずに、とうとうと、針飛びしたレコードのように、誰彼かまわず日本映画の魅力を語り続けるのだろうし、またあるひとは、その反対に、どうせマイナーな世界さ、と口を閉ざしてしまうのだろう。

マニアやオタクと呼ばれるひとたちの問題点は、嗜好が偏っていることそれ自体ではなくて、偏りを自覚していないこと、その偏りと世間との間にどう折り合いをつけるかという観念がないこと、にある気がする。

わたし自身はなんのマニアでもオタクでもないので(と書くと自己保身ではないかと思われそうだが、それはさておき)、偏っているとしたら、世間となんとか折り合いをつけたく思う。具体的には、むやみやたらな饒舌でも完全な沈黙でもなく、そのときどきに自分が向き合っている相手に通じるような言葉で、話がしたい。このブログがその役割を果たしているかどうかは分からないけど。

ともかく、「鬼束ちひろ」やら「桑野みゆき」やら「黒い太陽 蔵原惟繕」やら「ハダカ(外人)」やらで検索してたどり着いてこられるみなさん全員を満足させるのは難しいだろうなあ。なんぼなんでも。

−−−

そんなことを思ったのは、日曜日にシネマアートン下北沢に行ったら、ついに鈴木英夫特集のチラシができてきていたからだ。

東京にいったい何百人いるのか分からないコアな日本映画ファンの間で、一種流行というか、渇望状態になっているこの監督の作品は、DVDなどが出ておらず、名画座などで大々的に特集が組まれるほどの定番・大物ではないので、昨年、衛星放送で数作品が放送されたのはまさに事件という印象だった。

この秋の下北沢では、満を持して、4週間にわたって12作品が上映される。なんだかんだで未見の作品は4本くらいで、それらがどうもたいしておもしろくなさそうなのが気にかかる……。

そうなのだ。一流だの二流だのというのはしょせん世間の総意に過ぎないし、時代の変化とともに評価も変動する。とはいうものの、長いこと埋もれていたり、上映されなかったりというのは、やっぱりそれなりに理由があることが多い気がする。

どうでもいいんだけど、わたしの判定基準を。

一流監督……万人が認める傑作が5本以上ある。
一流半監督……万人が認める傑作が3本以上ある。
二流監督……万人が認める傑作が1本以上ある。

だいたいこんな感じではないでしょうか。もちろん、「誰がなんといおうとわたしにとっては一流!」という言い方をしていただいてもいい。ただし、その尺度が他人に通用するかどうかは別問題。

さて、鈴木英夫は、ここ数年で一流半に出世したというところか。まさか誰も黒澤、小津、成瀬に並ぶとまでは言うまいが、そういうことを言い出すやつがいそうなのが怖いのよ。昨今。

ちなみにわたしは「悪の階段」と「その場所に女ありて」は全面的に推薦できる。「非情都市」「危険な英雄」もたいへん好きなのだけど、日本映画史に残る傑作とまでは言えまい。なんぼなんでも。

−−−

こうしたバランス感覚は、なにかをつきつめて好きになるにあたってはあきらかにジャマでしかないと分かっているけれど、「好きだから好きなんだよ!」と言い切れない歯切れの悪さを生かして、「それもそうなんだろうけど……もしかしたらこういう考え方もあるのでは……」と右往左往してみたい。

その試みとして、11月から、池袋コミュニティ・カレッジで、「1950〜1960 映画/音楽の旅」と銘打った講座を持つことになりました。11月・1月・3月の3回シリーズで、50〜60年代の日本映画とその音楽をスタート地点にして、国籍もジャンルもばらばらな映画と音楽の断片を並べ、点と点をつなぐ楽しみを見出してみよう、というもの。とりあえず武満徹、黛敏郎、佐藤勝の3人の作曲家については採り上げてみる予定。

カレッジのHPにはまだ詳細はアップされていないようですが、そのうち出るでしょう。もちろん、このブログでもお知らせします。
映画
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